熊本地震の避難所で「くまもと健康支援研究所」が運営する「くまカフェ」が、readyforで支援を求めています。「くまカフェ」は、被災者、特に高齢者の【日中活動量の減少・人と人のつながりの低下】を目指す活動です。「くまカフェ」の活動は、被災高齢者の健康維持や独居死の防止に繋がると考えられます。しかし、未だ「くまカフェ」の継続的な活動を担保する十分な基盤が形成されてるわけではありません。そこで、皆さんへ↓のリンクからの支援をお願いする次第です。
私が「くまカフェ」への支援をお願いするのは、仮設住宅や復興住宅での「独居死」が1人でも減ることを望むからです。
コミュニティの再生が、被災者、特に高齢者の避難所、仮設住宅や復興住宅における健康維持、ひいては独居死の防止に繋がることは、阪神淡路大震災や東日本大震災からの復興の現場でも、繰り返し叫ばれてきたところです。
阪神淡路大震災において、仮設住宅、復興公営住宅で何名が独居死されたかご存じでしょうか?神戸新聞によると、判明している限りでも仮設住宅で233名、2000年以降の災害復興住宅で897名の1,130名です[1][2]。
もちろん、政府や地方自治体も、上のような阪神淡路大震災の経験を踏まえて、「(東日本大震災からの復興にかかる)被災者の孤立死防止対策」を講じています。
しかし、東日本大震災でも、2015年末には岩手、宮城、福島の仮設住宅での孤独死が188名に達しています[3]。そして、孤独死を防ぐためにも、被災者同士の交流を如何に促すかが課題となっています[4]。
[1]神戸新聞「独居死20年で1000人超す 阪神・淡路大震災仮設、復興住宅で」2015年1月10日
[2]神戸新聞「兵庫県内復興住宅 独居死33人」2016年1月13日
[3]河北新報「<仮設住宅>被災3県孤独死188人」2016年3月1日
[4]毎日新聞「復興住宅、孤独死11人 被災3県、1年で 交流支援が課題」2016年3月4日