2011年4月30日(土)~5月3日(火)の4日間、水産加工業等の地場産業および中小企業の被災状況、復興への課題を把握するために、宮城県気仙沼市・石巻市の被災状況を視察するとともに、仙台市にて商工団体へのヒアリングを実施。
<行程>
*長崎-羽田間以外は全てレンタカーで移動
4月30日(土)長崎→羽田→山形(仙台にて宿泊場所が確保できなかったため山形泊)
PAのボランティアインフォメーションセンター(兵庫県等設置)
5月1日(日)山形→気仙沼→石巻→仙台(仙台泊)
全国からの支援へのメッセージ(石巻市JR石巻駅近くの商店街)
5月2日(月)仙台にて宮城県商工会連合会ヒアリング→仙台空港周辺視察→宇都宮(羽田まで戻れないため)
宮城県商工会連合会にてヒアリング
(仙台空港周辺は動画にて撮影したため編集待ち)
5月3日(火)宇都宮→羽田→長崎
<備忘録>(あくまで印象・推測。事実誤認あり得る)
・津波の影響もあり、阪神淡路とはニオイがちがう。
・復旧に人・モノ・カネ・情報の全てが不足。特にがれき撤去や泥出しに携わる人。
・住宅はもちろん、水産加工場等の雇用の場、商店街等の購買の場など、生活を支える基礎的な機能の回復に時間がかかる。気仙沼市、石巻市の産業構造を特化係数で見てみると、水産業の値高。
・水産加工品等の市場において、気仙沼市や石巻市の起ち上がりに時間がかかれば、それらの地域を発注先としていた企業の他地域企業へのシフトが懸念される。一部の品目においては喫緊の課題に。供給力を回復させれば良いという論調も見られるが、大きな間違いではないか。起ちあがった際の競争力が問題。もちろん、それをどう高めるのか、具体的な方法について検討が必要。
・気仙沼、石巻ともに、従前の水産加工業等は職住混在もしくは職住近接の空間構造。何故そうなっているのか。もし空間構造が企業活動に正の影響を与えていたなら、内陸部に暮らし沿岸に通うという職住分離は難しい。
・地域復興の大まかな道筋が見えなければ、土地の制約等から産業の復興も難しい。
・阪神淡路との違いが強調されているが、産業復興に関する課題等についてはほとんど同じではないか。教訓を活かすべき。
・帰崎後、テレビを見て、番組のおめでたさに気分が悪くなる。自粛には反対だが、もっと真剣に生きなければならないのでは。